2012年8月12日日曜日

みちのくひとり旅2012夏その④~田代島(猫島)

東北旅行記、人間より猫の数のほうが多いことで有名な石巻市の田代島に約2年ぶりの上陸です。




石巻から田代島へは片道1,200円。



約45分ほどで島南部にある仁斗田港に到着。
船着き場は以前とは異なる場所になっていた。



島の猫には餌やりをしてはいけません。



第一島猫発見!



以前のフェリー乗り場を見てみることに。
防波堤と道路との段差が1mぐらいもついている。



道路自体もひび割れがひどい。



これは前回訪れた際にとった写真。
フェリーを降りるとすぐに猫が水を飲む姿が見れたのだが、



右側の岸壁は地盤沈下でほぼ水没、左側にあった待合室も流されてしまった。
中央の観光案内図の赤い支柱だけが、ここが島の玄関口だったことを示すのみ。



公衆トイレがあったところは復旧工事中。



こちらは毛繕い中。



仁斗田港から島北部の大泊集落に続く道。



大泊集落が見えてきた。



大泊の船着き場もやはり地盤沈下して嵩上げされていた。



こちらは前回訪れた際に、その船着き場から大泊集落をとった写真。


今回。


前回はすぐに引き返してしまった大泊集落を登ってみる。



ここに建物が立ち並ぶことはもうないのだろうか。


このあと地元の方3人(おじさん・おばさん・お兄さん)が道端でお茶をしているところに出くわす。
「お兄さん、どこから来たの?」と話しかけられ、「群馬の前橋ですー。」と答えたら、
「あー、あのあっついところね!ここは涼しくていいでしょう。」と言われてしまった(笑)。

「この島に来たの2度目なんですよ、地震の半年前に。」と話したら、
「そうかい、何もなくなっちゃたろう。元々何もなかったけどさ。とおじさんが自虐的に返す。

震災当時の話も聞いてみたら、
「翌日には(石巻)市役所の人間がヘリで来たけどさ、『こっちは大丈夫だけど本土はどうだ?』と聞いたら、
 そいつ涙目になりながら帰ってったよ。」とか、
「アメリカ軍も来たけどさ、さすがアメリカ、真っ先に下ろした救援物資がペプシコーラだったぜ!」
コーンフレークもヤツら置いてったけど、牛乳ねえのにどうやって食うんだよwww
と、おじさんとにかくキワドい話ばかりしてくれた。離島暮らしで多少の不便さには慣れていたからだろうか。

以前は大泊集落から島の西側を周る道が、草ぼうぼうの廃道状態だったのだが、
復旧に来た市役所職員に「ついでだから草刈っといて」と頼んで、通れるようになったらしい。
その道を通ると南国チックなきれいな海が見れるよ、とお兄さんがスマートフォンでとった写真を見せてくれた。




せっかくなのでその道を歩いて行くと…。



確かにきれいな海!どう見ても植生は東北だがw

しかし海が見えたのは最初ぐらいで、あとは時々追突してくるセミやトンボに怯えながら山道を歩いた。



どこにも不届き者は居るもんだ。



どのくらい歩いたかわからないのでGoogleマップを見るも、道が地図に載ってない(そりゃあ廃道状態だったからね)。
地図ロイドってアプリで国土地理院図を見ることができて一安心。
いざというときのためにみんなも地図ロイドインストールしといたほうがいいよ。



これはよいヘアピン具合。


大泊集落から50分ぐらいで島南端のマンガアイランドに到着。



マンガアイランドにはネコ型ロッジが並ぶ。



持ち込んだビールをプシュ!
あの日に失われたものは多いけど、この絶景は変わらなかった。




この島では本当に猫が大切に扱われる。









島中央部の廃校跡。ここにU.S. ARMYが降り立った。



猫神社に到着。


ウチのおてんば娘(猫)がいい子になりますようにとお願いしておいた(笑)。



なかなか目を合わせてくれない。









美猫ちゃん!












仁斗田集落に戻ってきた。






こちらの集落も流されてしまった家屋がある。



何か食べるものあるかなぁ?










この写真のどこかに猫が隠れています。どこでしょう?



ここにいました。









家族サービスでお疲れのお父さんの下に。



そういえば、前回訪れたときはフェリーを降りた途端に猫が入れ喰い状態だったが、
今回は心なしか海に近づく猫が少ない気がした。



集団おねだり中。


漁師さんに近づいていったら…、



ごはんもらえました!




空、山、海、猫。




帰りのフェリーが到着。



ありがとう田代島!また何度でも来るぞ!


フェリーの中で読んだ本。東北力を強化!


昼ごはんを食べようとしたら後ろの席のおじさんが「いいもん見せてやるよ!」と言って箱を見せてきたので、
何だと思ってフタを開けてみたら、カブトムシが20匹ぐらいウジャウジャ入ってた。
「孫に見せてやるんだ~。」とおじさん嬉しそうに話してくれたが、俺の食欲は失せた。


その⑤に続く。

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